「木材を丸太から仕入れる」
今回、地場の木材市場に足を運び、当時の流通材(杉材)丸太直径 40cmを仕入れ、約30cm×4mに製材した。店舗の機能を果たす空間を確保するために、10角形と12角形の円形2棟を鉄骨を軸として組積造のように積み上げてガラスをはめ込み、屋根は同丸太を垂木材に加工し、鉄骨と組み合わせ大屋根を造ることで一つの建物として完成させた。内外の仕上げ・断熱を一本化することで、木材本来の力強さと繊細感を表現した。この店舗を通して、木の魅力と可能性を実際に体感してもらい、少しでも木の良さが次世代に伝わる場所になることを願う。
（設計者：株式会社ADX CEO）