「教育の丘」に建つこども園です。隣接する児童館や中高一貫校等と機能的にも風景としても連続感をもちながら、屋根を低く抑え、存在感をささやかにしました。建物越しに山々が望め、他の建物からの視線を遮ることなく、丘のどこからでも町の原風景である海と山が感じられます。
　木造的軽やかさをもつ細い鉄骨柱が木の屋根を支え、低く抑えた軒先は子どもが安心でき、深い軒は園内と周辺環境と適度な距離を保ちながら、子どもの遊ぶ気配が外からも感じられる関係性をつくります。
（設計者：関・空間設計・生物建築舎設計共同体）