福島県の伝統工芸品である大堀相馬焼の窯元が、浪江町から遠く離れた西郷村への移転を決意し再起を図る、大きな意味のある建築。大堀相馬焼の特徴である二重構造を建築にも踏襲し建物の断面を二重構造としている。またロードサイド型の店舗兼工房なので、アイコン性を高めるようにシンプルな家形のファサードとした。店舗にはギャラリーも併設し、伝統工芸品等の文化発信も行っている。建築と陶器が、同じ構成を取ることで、相互に影響しあい、デザインの強度が増すと信じている。
（設計者：株式会社to-ripple）